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カエルウオ

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波模様の中にいる時の色彩

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根に隠れたときの色彩

和名 カエルウオ   学名 Istiblennius enosimae 撮影者44

全長 15cm 兵庫県以南の日本沿岸、房総半島以南の太平洋岸~九州以北の南日本、インド・太平洋の熱帯域に分布する。

広い海の中、魚たちはこの広い海で自由に泳ぎ回って生活しているように思えますが、実はそれぞれがそれぞれに決まった場所で生活し、その場所から離れることはありません。
深場に生息するもの、切り立った根の側面の穴で生活するもの、海藻の中で生活するもの、ウミシダの中で生活するものと魚たちは見事に棲み分けしています。
この棲み分けによって膨大な種類の魚たちが広い海で生活しているのです。
写真のカエルウオ、彼らの生活圏はもっぱら水深の浅い潮干帯や潮だまりです。
一生この浅い場所で生活しているので、我々ダイバーにはあまり縁のない魚です。
でも、タンクが水面に出てしまう浅い場所を潜るとあちこちに彼らの姿を見ることができます。太陽の光がいっぱいに入る浅い水域では水底に波模様が映し出されます。
カエルウオたちは、この波模様に合わせ体側に同じような波模様を出して、のんびりと岩肌に付いている苔を食べています。
潮だまりなどの浅い水域では大型の捕食魚などの外敵はいませんが、浅い水深だと空からの海鳥の驚異にさらされます。
そのためカエルウオたちは、上からの攻撃にあわないように水底の波模様に同化して身を守っているのです。
ところが天気は晴れの日ばかりではありません。くもりの日や雨の日、水底に波模様がない暗い日だってあります。
こんな時のカエルウオの体色は、体側に波模様はなく暗色の暗い色彩に変化しているのです。
ちゃんと周りの状況を心得ているようです。
面白い体色変化なので、波模様の出ているカエルウオをちょっと追ってみました。
すると慌てて岩の影に隠れて、すぐに暗色の暗い色に変化してしまいました。
瞬時に周りの環境に合わせる体色変化は、浅い場所で生き残る見事な戦術なのかも知れませんね。

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卵を守るカエルウオ

繁殖時期は夏~秋の水温の高い季節に行われるようです。
繁殖時期になるとオスたちはそれぞれのナワバリ内で、自分がすっぽりと入るような穴の中を掃除して産卵床を作ります。
この中に卵を産んでもらうわけですね。メスを求愛し穴に誘い入れて産卵してもらうと、オスは孵化するまで穴の中の卵の世話をします。
ヒレを動かしたり海水を口から飲み込み鰓から出して常に新鮮な海水を穴の中に循環させて新鮮な空気を送り込みます。
こんな時のカエルウオは近づいても穴から出て逃げることはなく必死で卵を守ります。
なんとも健気な心意気でしょう。
そんな姿を見る度に、頑張れー!お父さん!!とエールを贈りたくなるのです。
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