スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バケアカムツ

bakeakamutu.jpg

和名 バケアカムツ   学名 Randallichthys filamentosus 撮影者44

全長 50cm。 小笠原諸島、琉球列島、東インド・西太平洋に分布する。

水深100m以深に生息するダイビングで見られない水深に生息する種類。だからダイバーには関係ない魚ですね。
でもなぜか生態写真があります。実はこれ、水深40mまで上がってきた子を撮ったのです。
八丈島近海を通る黒潮には、いくつかのパターンの流れ方をする黒潮経路があります。
その経路は八丈島を南に迂回して蛇行するC型、八丈島の西側で南に迂回するB型、八丈島の北側で直進するN型の大まかに分けて三つあります。
この経路は季節によってC型になったり、N型になったりと変化していくのです。
N型やB型の場合、八丈島は黒潮域に入り水温は高く安定しますが、C型になると黒潮の迂回する内側に冷水塊が停滞してしまうために水温は急激に下がりその水温も不安定となります。
この冷水塊が来るシーズンは大概春から初夏が多く、2週間くらいで終わる年もあれば数ヶ月と長くなる場合もあり、冷水塊次第で八丈島の魚類相が変わってしまうほど魚たちに多大な影響を与えます。
普段は黒潮の暖かい水温によって水深200m辺りにある冷たい水温は、我々がダイビングをする浅いところにやって来ませんが、冷水塊になると浅い水域も水温が低いために、深い水深にある水が上がって来やすくなり、沿岸の海底の地形と相まって、冷たい水が上がってきます。
この時普段深場にいる魚たちが、浅いところにもやって来るのです。
バケアカムツも冷水塊シーズンになると、40m辺りの浅いところで何匹も見られることがあり、この魚を見ると八丈島が本格的な冷水塊に入ったことが分かるのです。
まさに冷水塊の申し子のような魚です。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。