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セミホウボウ

semihoubou_1.jpg

和名 セミホウボウ  学名 Dactyloptena orientalis  撮影者44

全長38cm。 南日本~東シナ海、インド洋、西部太平洋に分布する。

温帯種かと思ったら意外と南の方まで分布しているんですね。
我々ダイバーが見ている魚たちは主にスズキ目がメインとなっている。えっ、スズキ目って何ですかって?
すべての生きものは界・門・網・目・科・種という階層分類法によって分類されてます。おっといきなり何たら分類法なんて出てきちゃいましたが難しいことではないので聞いてくださいな。
例えば日本固有種のユウゼンというチョウチョウウオ。これを海藻分類法で書くと動物界・脊椎動物門・硬骨魚網・スズキ目・チョウチョウウオ科・ユウゼンとなる。
で何が分かるかっていうのは、種であるユウゼンは実態のある魚を指すね。あとのくっついてる目だの科などは、実態はないけど、その種類の先祖の生い立ち、もしくは家系図みたいなものです。
家系図、特にスズキ目に注目すると、2億年前、大陸がまだひとつだった頃、丁度今のフィリピン辺りの熱帯の海域でスズキ目の原型が生まれ、これが元になって様々な種類の魚たちが進化した。
その後大陸は移動を始め七つの大陸に分離していくんだけど、このスズキ目を祖先に持つ魚たちが大陸にくっついてさらに進化し種を増やしていったわけです。
だからスズキ目は暖かい海で生まれた南方育ちの種類ってことです。チョウチョウウオを始めキンチャクダイやスズメダイからハゼなど、あるものは海流に乗って北の海で進化するものもいれば、固有種になるものもいるほど、スズキ目の子孫は今現在でも繁栄を続けているってことです。
日本は黒潮という大きな流れによってスズキ目の子孫たちは、南から北へと流される一方通行によって、日本の沿岸の魚たちの殆どはスズキ目が先祖になってしまうんだね。
ところがカサゴ目を先祖に持つ魚だって日本にいます。カサゴ目は、北の寒いところで生まれた魚です。
北から流れる寒流に乗って日本の北から南へやって来て子孫繁栄といきたいのですが、途中黒潮に阻まれて深場に追いやられてしまいます。
冷たい水がどんなに強く流れたって暖かい黒潮が上に覆い被さってしまうので、浅い沿岸に入ることができないのです。
日本海と北日本はカサゴ目の子孫たち、西日本はスズキ目の子孫たちって勢力分布になるみたいです。
ところがカサゴ目の中にも分散能力に優れた変わり者もいるのです。ハナミノカサゴやネッタイミノカサゴなどもそうなんですが、セミホウボウもかなり南の地域まで生息しちゃっています。
動物界・脊椎動物門・硬骨魚網・カサゴ目・セミホウボウ科・セミホウボウ、キミの先祖がどのように南の暖かい地域まで勢力を拡大したかは分からないけど、大きな壁となる黒潮や大きな流れに逆行する体力と持久力を持ち合わせたのか、凄い祖先をお持ちなようですね。

semihoubou_2.jpg

普段は閉じている大きな扇状の胸ビレは、外敵など危険が迫ったときに大きく広げて相手を驚かし、その隙に逃げるという時に使います。。
この行動を「フラッシング」って言うんです。でもダイバーに見せたら目立ちすぎて付きまとわれると思うんですけど。。
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