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ミスジテンジクダイ

misujitengiku.jpg

和名 ミスジテンジクダイ  学名 Apogon taeniophorus  撮影者44

全長10cm。 小笠原、愛媛県御荘、琉球列島~インド・西太平洋域、紅海に分布する。

八丈島では水深5mの穴の奥で1個体、内湾の水深2mの砂地で1個体の2例の確認しかしていないとても珍しいテンジクダイの仲間です。
確認された2例の生息環境があまりにも異なるので、最初はスジイシモチとミスジテンジクダイではと思ったのですが、結果は両方ともミスジテンジクダイとなってしまいました。
このような間違いはスジイシモチとミスジテンジクダイがそっくりで、図鑑でも間違えているのも原因なんです。図鑑が100%正しいとは限らない1例ですね。

さて、そのそっくりな両種の特徴を書き出してみましょう。
misujitengiku_ira_1.jpg
〈スジイシモチ〉
1、顔の先端が丸みを帯びている。吻が短いって事です。
2、2番目のラインが体側まで伸びています。
3、尾ビレの付け根にハッキリとした黒点があります。

〈ミスジテンジクダイ〉
1、顔の先端が尖る。吻が長いって事です。
2、2番目のラインが目の後ろで止まる。
3、ハッキリとした黒点はありません。

どうです、この微妙な違い。分かりますかね?
それでは幼魚ではどうなるでしょう。

misujitengiku_3.jpg
幼魚 4cm 

幼魚では、成魚のような2番目のラインはまだでいないので、同属近似種のスジイシモチとウスジマイシモチの幼魚にとてもよく似ています。
misujitengiku_ira_2.jpg
〈ミスジテンジクダイ幼魚〉

1、2番目のラインが出てくるので2番目の地肌の間隔が幅広い。
2、尾ビレの付け根の中央ラインの先は尖るか丸みを帯びる。
3、地肌は黄色っぽい体色の傾向が強い。

〈スジイシモチ幼魚〉
1、2番目のラインが出てくるので2番目の地肌の間隔が幅広い。
2、尾ビレの付け根に明瞭な黒点がある。
3、地肌は赤っぽい体色の傾向が強い。

〈ウスジマイシモチ幼魚〉
1、体側のラインと地肌の間隔は均等。
2、2番目のラインが目の後ろで止まる。
3、中央のラインは尾ビレ付け根から細くなり尾ビレ先端まで達する。

という感じで見分けることができますが、このような特徴を持つ種類は何種類か混ざっている可能性もあるので、この識別方法はあくまでも暫定的です。
つまりここを出発点にして混迷しているテンジクダイの幼魚の解明に役立てて欲しいってことです。

misujitengiku_4.jpg
幼魚 2cm

こちらは第1段階の配色パターンのミスジテンジクダイの幼魚です。
2番目の地肌が広く、中央ラインは尾ビレ付け根で尖り、地肌は黄色っぽいので、ミスジテンジクダイの幼魚の特徴に当てはまります。
但し私本人が、このステージの幼魚はミスジテンジクダイしか見ていないので、近似種のスジイシモチとウスジマイシモチ、さらにミナミフトスジイシモチを見てから、上記の個体が間違いなくミスジテンジクであるという結論に達するでしょう。

協力 道羅 英夫さん  HP→「海好きデジタルフォトのお部屋」
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