セダカスズメダイ

水深10m以浅の浅場タイプ

水深25m前後の深場タイプ
和名 セダカスズメダイ 学名 Stegastes altus 撮影者44
全長14cm。 千葉県以南、台湾に分布する。
本州を中心に生息する温帯域のスズメダイ。亜熱帯の沖縄方面で度々セダカスズメダイが確認されているようですが、同属近似種のフチドリスズメダイとアイランドグレゴリーによく間違えられて報告されてしまうので、このセダカスズメがどこまで南に分布しているか今のところ不明です。
八丈島ではもっともポピュラーなクロソラスズメダイ属となります。水深は10m以浅と浅い水域がメインとなりますが、潮通しのよい水深25m前後の水域でも見られます。
この少し深いタイプのセダカスズメダイは、体色に鮮やかな黄色い色彩が入るのが特徴です。
さーて色彩にごまかされやすいセダカスズメダイ。しかも同属近似種のフチドリスズメダイとアイランドグレゴリーにそっくりです。
間違えないようにセダカスズメダイの識別方法を伝授しちゃいましょう。
まずは成魚からです。

1、背ビレの先端に明瞭な暗色斑があります。
2、胸ビレの付け根には気持ち小さな暗色斑らしきものはありますが明瞭ではありません。
3、臀ビレ先端には、明瞭な暗色横帯がありません。
4、写真での確認となりますが、側線上部のウロコの数は縦に3.5枚となるので体高が高いです。
5、大きさ最大14cm、フチドリスズメダイ・セダカスズメダイより一回り大きいです。
次に幼魚の識別方法です。

幼魚 3cm

1、背ビレの先端に際立つ眼状斑があります。
2、胸ビレの付け根には暗色斑はなく、あっても不明瞭です。
3、小さいステージほど後方が白く、緑色境界は斜めの染め分けとなります。
以上の成魚と幼魚の特徴を頭にたたき込み、沖縄にセダカスズメダイがいるか確認してきてください。
どこまで見られるでしょうか。フィリピンで見つかったりしてね。

メスを求愛するときのオスの色彩って凄い色になります。俗に言う婚姻色ってやつです。
でも婚姻色というよりも、求愛に夢中になりすぎて興奮している感じに見えます。
顔を真っ赤に染めて「僕と結婚して下さい」とプロポーズする誰かさんみたいです。でも相手に「ごめんなさい」なって言われちゃったりして。
セダカスズメダイのメスも「ごめんなさい」しちゃうのかなぁ〜。見ている限りでは、そんな猶予さえ与えることな興奮して、忙しく泳ぎ回り求愛する姿に、メスは「仕方がないなぁ〜」と卵を産んでいるように見えるのです。
スズメダイ科の卵はすべて付着沈性卵。メスが岩肌や海藻などに卵を産み付け、オスがその上に放精して受精させます。
メスは卵が生み終わるといなくなってしまいますが、オスは卵が孵化するまで守ります。
セダカスズメの卵の孵化は水温にもよりますが、約5〜6日ほどです。オスは孵化するまで卵を守り世話をしながら、その合間に別のメスを誘って卵を産ませます。
そのため異なるメスの卵がパッチ状に丸く並べられるのです。
複数の卵が産み付けられている産卵床とパッチが1つしかない産卵床。卵のパッチ状態を見ると、セダカスズメダイの世界も、もてるオスとそうでないオスがいるようですね。
